2016年(平成28年)1月26日(火曜日)

2016年(平成28年)1月26日(火曜日)

-天気-
晴れ

-為替-
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-政治-
国会では、先週行われた安倍総理大臣の施政方針演説など政府4演説に対する各党の代表質問が、26日から3日間、衆参両院の本会議で行われます。

岡田代表
「今日に至るまで国民に対するまともな説明は一切なされていません。任命責任はもちろん、安倍総理自身にも重大な説明責任があります」

安倍首相
「まず事実関係をしっかりと調査し、国民に対してきちんと説明責任を果たしていただきたいと考えております」

岡田代表
立憲主義の基本を理解しない安倍総理のもとでの憲法改正は極めて危険です」

安倍首相
国民主権基本的人権の尊重、平和主義を基本原則とする憲法の下で、引き続き国民の命と平和な暮らしを守る責任を果たして参ります」

岡田代表
「あなたは戦後70年、私たちの先人たちが築いてきた基本的人権の尊重や平和主義を深い洞察もなく変えようとしています。あなたの挑戦は方向がまったく間違っているのです」

安倍首相
「新しい時代にふさわしい憲法のあり方について国民的な議論と理解が深まるよう努めていく」

民主・維新両党は「甘利大臣疑惑追及チーム」の2回目の会合を開いた。会合ではUR(=都市再生機構)や国土交通省の関係者を呼んで甘利経済再生相側から接触があったのかどうかなど事実関係をただしたが、URや国交省側は「現在、事実関係の確認中」と述べるにとどまりました。


ことし5月にも取りまとめる一億総活躍社会の実現に向けた工程表に国民の意見を反映させたいとして、来月から東京、大阪、福岡、仙台の4か所で、加藤一億総活躍担当大臣と一般から募った参加者らとの対話集会を開催する方向で準備を進めていることを明らかにした。

一億総活躍担当大臣の加藤勝信との対話集会の内容は、1億総活躍社会の実現に向けて、「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」などの目標を達成するための国民の意見を反映させたい考え。

2月から3月にかけ東京、大阪、福岡、仙台で開催する方向で調整しており、加藤氏が地元の有識者らと討論した後、会場の一般参加者の質問に答える形式を取る。


-国際-
天皇皇后両陛下は、フィリピンを親善訪問するため、26日午前、羽田空港を出発されました。

両陛下は午前10時半すぎに羽田空港に到着し、貴賓室で皇太子さまなど皇族方や安倍総理大臣などと出発行事に臨まれました。

「今回のご訪問は戦争により亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念するとともに、わが国とフィリピン国との友好親善関係のうえで、誠に意義深いものと存じます」

「感慨深く思っています」

「フィリピンでは、先の戦争において、フィリピン人、米国人、日本人の多くの命が失われました。中でもマニラの市街戦においては、膨大な数に及ぶ無辜(むこ)のフィリピン市民が犠牲になりました」

「私どもは、このことを常に心に置き、この度の訪問を果たしていきたいと思っています」

午前11時すぎ、フィリピンに向けて出発されました。

両陛下は午後、フィリピンの首都マニラの国際空港に到着されます。その後、宿泊先のホテルで、日本からフィリピンに派遣された青年海外協力隊の隊員たちと懇談される予定です。

続いて、27日に歓迎の式典や晩さん会など国賓としての公式行事に臨み、29日、日本政府がマニラ郊外に建てた慰霊碑を初めて訪れ、太平洋戦争の戦没者の霊を慰められます。両陛下は、フィリピン側の犠牲者を追悼する墓地も訪れ、今月30日に帰国される予定です。

天皇、皇后両陛下は26日午後、首都マニラのニノイ・アキノ国際空港に到着された。同国訪問は皇太子夫妻時代の1962年以来、54年ぶりです。

両陛下は現地時間の午後3時前、政府専用機のタラップを降り、出迎えたアキノ大統領と笑顔で握手。天皇陛下はレイを首に掛けられ、皇后さまは黄色の花束を受け取った。両国国歌が演奏された後、両陛下は赤じゅうたんの上を進み、迎えの車に乗り込んだ。

大統領が
「再びフィリピンをご訪問いただき、うれしく思います」

陛下
「このような歓迎に感謝します」

大統領が国賓を空港で出迎えるのは異例。

宿泊先のホテルでは、マニラ日本人学校の小学1年生約70人が両国の国旗を振って両陛下を出迎えた。

両陛下は、マニラ湾の夕日が見える庭に出て、現地で活動する青年海外協力隊員ら46人と懇談。

陛下
「島がたくさんあるから大変でしょうね」

「良い成果が出るとよいですね」

懇談は夕日が沈んでも終わらず、予定時間を超え、約1時間続いた。


マレーシアのナジブ首相の7億米ドル不正資金疑惑について、調査に当たってきたアパンディ司法長官は、26日、記者会見し、資金はすべてサウジアラビアの王族から寄付されたもので、首相側はこのうちおよそ730億円を使用しなかったため、総選挙が終わった3か月後に返却したと明らかにしました。
返却しなかった70億円については、何に使用されたのか明らかにしませんでした。
そのうえで、「汚職を示す証拠は見つからなかった」として、調査を打ち切る方針を示しました。

マレーシアのナジブ首相が800億円余りの政治資金を不正に受け取ったとして疑惑を持たれている問題で、マレーシア政府は、振り込まれた金はすべてサウジアラビアの王族が寄付したものだという調査結果を発表し、「汚職を示す証拠はない」とする見解を示しました。
マレーシアのナジブ首相は、2013年に行われた総選挙の直前に、首相みずからが設立した政府系ファンドから、およそ7億ドル(日本円で800億円余り)の政治資金を不正に受けていた疑惑が持たれていて、国民や野党の間で退陣要求がなされていた。

マレーシアのナジブ首相は去年の7月に自身の個人口座に、同国政府系ファンドから約7億ドル(約860億円)が不正に入金された疑惑が浮上して、司法長官らで構成する特別チームは7日、この疑惑に関係する六つの銀行口座を凍結し、証拠書類を押収されていた。

ナジブ氏がトップを務める政府系ファンド「1MDB」から、総選挙直前の2013年に計6億8100万ドルがナジブ氏の個人口座に振り込まれていた。
 1MDBは不動産などに投資するファンドで、09年にナジブ氏が創設。ただ、投資の失敗などで110億ドルの巨額債務を抱えているうえ、資金の一部が使途不明になっているとして、政府が設置した独立調査委員会の調査が入っていた。

ナジブ首相の口座へ5回振込があったことが政府の調査文書で明らかになった。特に額が大きい6億200万ドルと6100万ドルの2件は、総選挙のキャンペーン活動が行われていた2013年3月に、1MDBに関連した複数企業を通じて振り込まれていた。

1MDBは「これより先のメディア報道に対して、首相への資金提供を一切行っていないことを明確にしたい」との声明を発表していた。